ユースタイルケア 西東京 重度訪問介護 で重度訪問介護サービスを利用されている重度障害当事者の前田のはらさん(23歳)のお母様 前田知子さんが書籍を出版されました!
前田のはらさんは、知的障害・聴覚障害・身体上肢2級・下肢3級(歩行可能)の障害があります。
書籍は、のはらさんが生まれてから現在23歳までの軌跡をお母様である前田知子さんが綴ったもの。知子さんご自身も大学時代から障害者支援に関わり、ヘルパーを30年続けている専門職のキャリア。
そんな前田知子さんが、娘さんの自立していく姿を温かく、眩しい気持ちで見守ってきたことが伝わる素敵な一冊です。
前田のはらさんは、特別支援学校を卒業され、社会人生活4年目となった2024年2月よりユースタイルケア重度訪問介護のサービスを使って「一人暮らし」をスタートしました。
現在のはらさんは、平日の日中は通所に通われていて、ユースタイルケアの重度訪問介護サービスは16:30-翌朝9:30までの生活支援です。
両耳に重い難聴があり、知的障害もあるため、言葉でのコミュニケーションはできません。しかし、お母様が書籍で書いていらっしゃるように、のはらさんの「したいこと」「してほしくないこと」「うれしいこと」「わくわくすること」は言葉以外でたくさん私たちスタッフに伝わっています。
かわいいサンリオキャラクターがお気に入りで、サンリオのショーの動画やバスの動画を見て楽しむのはらさん。
お月様が好きで、空にお月様が出ていると手を振って嬉しそうな、のはらさん。
いつも笑顔で幸せいっぱいの感情に溢れているのはらさんと共に過ごし、支援に関わるスタッフも、元気をもらっています。
著者であるお母様からのコメントです。
『重度の障がいがあってもこんな暮らし方もある。
我が子だって誰かの心と共鳴し合って生きている。
ただ支援を受けるだけの存在では決してなく、
誰かの支えにもなり、未来を担う社会の一員なんだ。
それを、障がいのある人ない人、1人でも多くの人に伝えたい!その一心で書きました。』
書籍の中で、障害児を育てる親御さんなら誰もが感じたことのある「親亡き後の心配」と「自立」について記されている箇所が印象的でした。
のはらがアパート生活を始めて10か月くらいたった、ある日のこと。
久しぶりに私がアパートに泊まりに行った時のことでした。
その時、「あれっ!?」っと思った。
違うんです、空気が。。
そこにいるのはらさんが、実家にいたときとは、まるでちがった空気をまとってそこにいた!!
その空間で、自ら時間を動かしている人、としてそこにいるのはらさん、、 とでも言ったらいいでしょうか。
実家で家族といた時の、流れる時間の中にそっと存在していたような様子とは明らかに違う、堂々たる風格のはらさんが、そこにいたのです。
それは間違いなく、一人の自立した女性の姿でした。
その時、「あ、この人は私から巣立って行った」…と、実感しました。思わず本当に「あ!!」って声が出るくらい、明らかに空気が変わっていました。
私の子育ては、もう終わったんだな…。 それはちょっぴり寂しくもあったけど…。 でもやっぱり、大きな感動でもありました。この日を境に、私はこの人を、一人の人として信頼できるようになってたからです。
(中略)
障がいのある子を持つ親の間では、よく「親亡き後の心配」というのが話題にあがるのですが。「親ある今」のうちにここに来れたというのは、その心配のひとつ。ひとつと言っても結構大きなひとつを、もしかしたら超えたのかも知れない。そう思えるくらい、私の中では大きな変化でした。
彼女のことを、凛として立つ大人の女性として認めることができた。 これは親として、かなり幸せなことかも知れません。
でも。
だからって、ご飯が作れるようになったわけでも、やりくりできるようになったわけでも、何でも自分で決められるようになったわけでもありません。
何かができるようになったとか、その数が多いとか、そういうところじゃないとこに、「自立」ってある気がします。
じゃあこの子を、自立たらしめたモノって、なに?? どうして私は、この子が自立した、巣立っていったと感じたんでしょう。
思うにそれは、『認められ尊重された』ってこと。
これは日々関わるヘルパーさん達が、毎日丁寧に、彼女の心の言葉に耳を傾け、そしてそれを尊重し認め、一人の人として信頼してくれたという、まさにともに紡いできた時間の結晶。
「親から守られた安心平和基地からはなれても、私は大丈夫!!」
「大切な自分をやっぱり人も大切にしてくれるんだ。」
「このままの私でいいんだ。」
ってことが、あるときストンと彼女の腑に落ちた…そういうことなのかなって思います。
それが彼女にとって、大きな大きな自信の種になった。
全編とても読みやすくポジティブなトーンで書かれており、障害のある方への愛情はもちろん、障害の有無に関わらず生きることの尊さが伝わってくる一冊です。
購入やご感想などは前田知子さんご本人まで。
nohaha0410@gmail.com
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